中日(成都)地方協力発展モデル区の紹介と推薦
四川省成都市というと、かわいいパンダや、三国志の蜀の都、四川料理の発祥地というイメージがまず浮かび上がります。それから、住みやすい環境に惹かれて、近年、若者の移住者が増えているため、ゲームや漫画などクリエイティブコンテンツの発信地の存在感も増しています。
一方、成都市は先進製造業の集積地という一面もあります。代表的なエリアは、成都市高新区です。
高新区は以下の特徴があります:
1.電子部品や医療器械の研究開発&製造レベルは、中国の中でも上位にあります。
2.中国中央政府に認定された「中日地方発展協力モデル区」の一つであり、日本企業の進出と日中のコラボが盛んな地域です。代表例は、フレキシブルパネル分野で出光興産とBOE(京東方)のコラボです。出光興産が2018年に進出を決め、BOEとコラボレーション事業を成都市高新区で進めています。最近、出光興産が成都工場に増資し、中国本社を成都市高新区に設置するような動きがあります。
3.中国西南部の交通中心です。北京と上海と同等のダブル空港を持っているほか、特筆すべきは、欧州に直通する「蓉欧鉄道」の始発駅がここにあることです。冬でも運行するこの鉄道は、国際貿易のもう一つのルートの役割を発揮しています。
11月27日(水)の推薦会では、成都市高新区のトップを始め、イノベーション主管の幹部が来日してそんな「成都」をご紹介します。合わせて、これまで成都と交流を深めている日本の政府機関や企業の代表者も登壇します。
是非、最新の中国内陸部に関する情報収集と人脈づくりのためにご参加ください。
日時:2024年11月27日(水)14:30~16:30(日本時間)
会場:東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル1階 TKP東京駅カンファレンスセンター (JR 東京駅 八重洲中央口 徒歩1分)
内容:
・挨拶:成都市高新区 副書記 盧 鉄城
・挨拶:公益社団法人 科学技術国際交流センター 理事長 沖村 憲樹 様
・成都市高新区経済環境紹介 成都高新区科学技術イノベーション局 副局長 朱 吉祥
・中日(成都)地方発展協力モデル区について
成都高新区国際協力商務局 国際協力処 処長 肖英
・日本企業発表
・一般社団法人アクション5 代表理事 福田 高幹 様 (元 在上海日本国総領事館経済部長)
・株式会社アルプス物流 第一営業推進部 部付課長 岩前 秀 様
主催:成都市高新区政府
実施:株式会社コンスタンス
申込:https://forms.gle/eefjhkxordo3LKk3A 下記QRコードからも移動できます
(成都市高新区に建設された日中交流イベント会場「中日応接間」)
中国の沿岸部と比較して、成都市のビジネス環境上の優位性は以下の点にあります:
1. コスト競争力:
成都市は、北京や上海、深圳など沿岸部に比べて、オフィス賃料、労働力、生活費などのコストが低いため、特に、中小企業やスタートアップにとっては、低コストで事業を始めやすい環境が整っています。
2. ハイテク産業の成長ポテンシャル:
IT、AI、バイオテクノロジー、新エネルギーといったハイテク産業が沿岸部に匹敵する位成長しており、また、ゲームなどのクリエイティブ産業の成長も目立っています(例:テンセントのゲーム制作スタジオがここにあり、いろんなヒット作をリリースしました)。
3. 豊富な人材プール:
数多くの大学や研究機関があり、さらに、生活コストの低さからも多くの若手人材が定着しやすい環境にあります。
4. 内陸物流と国際貿易ハブとしての地位:
内陸部から中央アジアやヨーロッパへつながる重要な物流拠点として、ヨーロッパへの直通鉄道「蓉欧鉄道」をはじめとする国際物流ルートの整備により、「内陸のフロンティア」と言われているぐらい、ここから海外(東欧、中欧など)市場向けの貿易も展開しやすいです。
5. 政府支援とインセンティブ:
海外企業の数は沿岸部より少ないため、政府は外資企業のことを大事に思っています。いろな支援策が充実しており、沿岸部と比べて企業がより高いインセンティブを得やすいです。
6. 日本との関連性や都市の魅力:
豊かな食文化や観光資源があり、沿岸部都市の忙しい雰囲気と比べてリラックスした生活環境です。また、三国志の食の都や、四川料理の発祥地、さらにパンダの「故郷」でもあり、成都市は、一般市民でも日本と共有できる話題が多く、多くの若者が日本に憧れの気持ちを持って日本文化に接する傾向にあります。
(成都市内一番の繁華街「春熙路」には有名ラグジュアリーブランドの店舗が立ち並んでいる)
(成都市のシンボルで、市の花とされる「芙蓉」は秋ごろに咲いてくる)